自分で作る美味しさ

世の中で「自分は料理が上手い」と思っている人と「自分は料理が下手だ」と思っている人、どちらが多いでしょう。
料理が上手いと自覚している人は日頃から誰かに手料理を振る舞う機会がある人が多いかもしれません。
人から「美味しい」と褒めてもらえれば自信がつくものです。
逆に自分一人のためだけにしか料理しない人は、味の良し悪しが自分の中でしか判断できないために「自分の料理の腕やセンスがどの程度のレベルなのか分からない」「分からないけどたぶん下手だと思う」と考えている人がほとんどなのではないでしょうか。

普段から料理はするものの手際が悪くて、センスの良い味付けも栄養バランスも考えている余裕などは当然なく、自分でも毎回がっかりするような出来になってしまう人もいるでしょう。
料理を続けていればそのうち手際の悪さは解消されるものですが、味付けのセンスや栄養バランスを考えることは料理初心者にとってはかなりの難題です。
それでも「きちんと美味しい料理が作れるようになりたい」「恋人に手作りの料理を食べてもらいたい」などと苦手な料理に対して前向きに取り組もうと日々がんばっている人もいるでしょう。
そこにセンスや余裕など気取った言葉はなく「食材を無駄にしたくない、自分をスキルアップさせたい」という真面目な意思、「好きな人に喜んでほしい」という真剣な愛情があるのなら、料理下手から脱却できる可能性は大いにあるのです。
三ツ星レストランのシェフだって、最初から完璧な調理法を身につけていたわけではありません。
料理は一朝一夕にしてならずです。

料理下手を自覚している人はいきなり手が込んだ料理に挑戦していないでしょうか。
安い材料で少量の失敗ならまだしも、牛肉ブロックを丸焦げにしてフライパンごとダメになったなんて目も当てられない事態は避けたいものです。
料理下手だと自覚しているのならまずは失敗する原因を探りましょう。
材料を入れる順番や計量が間違っていた、適度な火加減が分からなかったといった失敗しやすいポイントをおさらいし、そのような料理の入門編ともいえるお菓子作りなどからスタートしてみるのがお勧めです。
お菓子作りの基本はきちんと計量し、火加減を見ることですから、まずは簡単なクッキーやパンケーキを焼くことで料理に慣れましょう。
余計なアレンジを加えず、基本のレシピに忠実に従えば、よほどの事がない限り失敗はないはずです。

もちろんレシピ通り作ったつもりでも最初から完璧に上手く出来る保証はありません。
しかし多少不格好で焦げていても、プロが焼くお店の味に遠く及ばなくても、自分で焼いたパンケーキの味は格別なものです。
焼き立て熱々のパンケーキを食べた感動は、きっと次のステップへの情熱を掻き立ててくれるでしょう。